君の名はの嘘

・日本に彗星が割れて落ちて村が消滅したという超大事件ティアマト彗星のことをすっぽり忘れ、TV番組でガンガンやっててもまったく思い出せない。

 

・いきなり電車の中で渡された組紐をミサンガよろしくずっと身につけているのにその相手のことをすっぽり忘れている

 

・相手のことをググろうともしないのになぜか飛騨まで出向いて、記憶を頼りに描いた絵を頼りに訪ね歩く。覚えてる地名とか中学校の名前とか身の回りの人の名前とかでググったりはしない。携帯電話は出てくるけどgoogleは存在しないのかもしれない。

 

・日付と曜日の違いから年が違うことに気付いたりはしない(日記アプリで頻繁に目にするはずなのに)

 

・500人が死ぬかどうかの瀬戸際で、避難させようと頑張ってるところだけど相手と会えたらいきなりイチャコラしはじめる。うまく情報を伝えて迅速に動かないと、目の前の相手が死ぬかもしれないし、相手が仮にここにいて助かっても相手の妹や祖母や父親や友達が死ぬかもしれない瀬戸際でイチャコラしはじめる。

 

・友達が相談してきたらダイナマイト盗んでいきなり発電所大爆破するキチガイ。やったらやらせてくれるとでも言われたのか?それでもやらんぞ。ここは爆笑した。

 

どうしてもこれらが気になって君の名はは楽しめなかった。このへんが全く気にならずに君の名はが楽しめる人がいる。君の名はが楽しめる人はEQが高いだけなのではない。君の名はが楽しめる人はIQが低いだけなのでもない。君の名はが楽しめる人は、EQがIQよりも高いのだろう。

 

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フィクションにおける嘘が全部ダメだってわけじゃなくて、例えばエヴァ7話のこのシーン。ジェットアローンを追いかける航空機から降下したエヴァが着地するシーン。前向きに飛んでる飛行機から降下したから、前向きのベクトルがかかってるはずだけど、後ろ向きにベクトルついて踏ん張って着地する。大嘘だけど、このあとジェットアローン追いかけるための嘘だからこれでいいのだ。誰も違和感など感じない。

 

フィクション作品の全部が全部真実なわけじゃない。何かしら嘘は有る。そもそもゴジラなんて居ないし入れ替わりなんて少なくとも俺は体験したことがないし。

 

でも違和感のある嘘がある。君の名はのそれだ。そして、そんな嘘よりも、なんかはぐれた好きな人と奇跡的に運命的に巡り合えたら感動できる人がいる。中高生だ。

 

君の名はは、IQよりもEQが高い人向けに作られており、それはだいたい未熟で感受性が豊かな中高生だ。それも、最近の、過度な情報に晒されて、自分で考えることが減ってそうな。