空白雑記

暇つぶし

レディ・プレイヤー1 100点(ネタバレ)

俺はこれまで一度も100点に出会うことがなかった、と書いておいてなんだが、立て続けに100点と出会った。

スピルバーグの最高傑作にして、俺にとっての100点映画、レディ・プレイヤー1だ。

 

この映画は俺のために作られた映画だ。だから俺が100点なのは当然だった。

 

それはさておき、くだらないクソみたいな批評が目についたのでメモ代わりに書いておく。以下はネタバレなので、映画を見てない人はまだ見ないように。

 

以下はネタバレだからね

 

 

くだらないクソみたいな批評というのは、「レディ・プレイヤー1はリアルとVRを分けて考えて、リアルに帰れとか言ってる」みたいな批評だな。

 

まず、ラストの、火曜と木曜は休みにしようってのは、抜本的で、すごく良いアイデアだと思った。主人公がヒロインとイチャコラしてるから、ムカついたのかもしれないが、あれはリアルに帰れという話ではない。「ネットゲームにも休みがほしいよね」という話だ。ゲームとリアルのどちらが素晴らしいかを論じているのではなく、むしろ、現実にさえ日曜日が存在するのに、ゲーム世界に休みが存在しないから、ゲームをリアルに近づけようという提案だ。

 

これがわかってないアホが結構いるもんだ。まあ、ネットゲームを人並み以上にやりこんだことがないと、これはわからないだろう。「ネットゲームは言うまでもなくリアルの一部だし、休みはあってもいい」ということがね。ネット>リアルでも、リアル>ネットでもない。ネット=リアルだ。リアルの一部なんだ。

 

また、ハリデー記念館をさして、キモいという意見もある。俺も最初、ウェイドがハリデーが振られた日まで覚えてる勢いだからキモいと思った。しかし、ハリデーが何故そうしたのかに思い至った時、共感し涙した。きっとハリデーは寂しかったのだ、だから後継者が欲しかったのだと。その時、彼にはその手段がわからないから、自分を全部知ってもらう事にしたんだろうと。

 

なお、原作およびパンフレットでは、あれはハリデー記念館ではなく、ハリデーの日記、とされている。つまり、2045年においては、ブログとはああいう人生すべてを保存するものかもしれない。ハリデーだけがあれをやってるんじゃなく、ハリデー以外もあれができるとしたら。レディ・プレイヤー1は30年後のSFなんだから、俺らからしたら、1988年の人にフェイスブックを説明するようなものかもしれない。

 

 一点だけ、意見が言えるとしたら、ノーラン・ソレントがラストは、夢中になっているウェイドを見て改心したように見えたが、いまさらそんな改心するよりは、ウェイドのバイザーごしにハリデーを認め、改心してほしかった。彼も一応、クソスーツとはいえ、チームにいたみたいだから。(多分この解釈だと思うが、まだ1回しか見てないし、このシーンのあたりなんて何度も号泣したあとだから確かではない)。でもまぁ、エンターテイメントとしては、主人公にやられるのが良いんだと思う。

 

しいてツッコミを入れるなら、VRが端子ジャックインじゃないのに、ハッキングで現実と混同するのはどうかと思う。最新式スーツだからつけ心地が最高なのだろうか?ちょっとここは疑問だな。

 

まぁでもいいんだ。この映画は100点だった。