”PUBG論”、または”努力と才能と流行論”

PUBGというゲームが流行っている。尋常じゃないくらい流行ってるらしい。

 

PUBGとは、サバイバルTPSゲームだ。100人のプレイヤーが一つの島で生き残りをかけて殺し合い、最後の1人(またはチーム)になれば、ドン勝(優勝みたいなもんだ)する。

 

なぜこのゲームがこんなにも流行るのか。それはPUBGが従来のFPS/TPSゲームと比べて、圧倒的に運ゲーだからだ。

 

従来のゲームは、実力差がはっきりと出る、eSportsに属するゲームだった。俺は、格闘ゲームや、FPS/TPSが、ある一定ライン以上には流行らずに頭打ちする原因は、この実力差がはっきりと出る点にあると思う。アメリカではFPS/TPSが流行るという言説についても、PUBGが従来のゲームをぶっちぎったことで否定された。アメリカでは銃が身近な存在だから、身近なスポーツとしてFPS/TPSが受け入れられていただけだ。アメフト、野球、FPSゲームというふうにね。

 

そう、格闘ゲームFPS/TPSは、努力や才能(反射神経etc)による実力差がはっきりと出るという点において、野球やサッカーといったスポーツや、将棋や囲碁といった知能ゲームにかなり近い。

 

これらとは逆に、運ゲーに振ったことで大衆の人気を獲得したのがPUBGだ。PUBGの在り方は、昨今のDTCGや、麻雀に近い。トップ運やツモ運一つで、その道に心血を注いできた、プロと呼ばれる人に素人でも勝てるかもしれない。この点で皆が夢を見ることができるから、PUBGは従来のFPSよりも圧倒的に流行ったのだ。

 

PUBG、DTCG、麻雀は運ゲーである、しかしそれは蔑む意味ではなく、その運ゲー要素によって圧倒的多数のプレイヤー人口を得て他に勝ってるのだから、生存競争的にみれば運ゲーだから”強い”。

 

みんな努力とか才能とかに縛られずに勝ちたいのだ。それらから目を背けると、運ゲーこそが平等だと思う人が多いのだ。

 

その道に人生を賭けて心血を注ぎ、何十何百倍もの努力と才能によって高みにいる、たとえばイチローが、運次第でリトルリーグの野球少年に野球で負けるなんてことがあったら、これほど理不尽で不平等なことはないと思うのだが、PUBGや麻雀ではそれに近いことが起こり得る。だから運ゲーだし、みんながハマるんだ。