空白雑記

暇つぶし

なぜゴンとキルアは退場したのか?ハンターの本当の主人公4人とは?

ハンターハンターの主人公は誰だろうか?もちろん、1巻の冒頭の時点ではゴンだった。しかしゴンとキルアは物語から退場した。何故か?それは、ゴンとキルアがハンターではなくなったからだ。

 

物語が膨らみ、色んな登場人物が現れるにつれ、ハンターハンターという漫画の主人公は、ハンターに最も相応しい4人に移った、と俺は思う。その4人とは、ジン、ヒソカ、クロロ、ネテロの4人だ。この4人は最強の念能力者でもあり、ハンターハンターの物語の主人公だ。

 

まずハンターとは何か?それはハントする者だ。言い方を変えると「目標を追いかける者」だ。

 

ゴンの目標である「ジンに会うこと」は達成されてしまい、次の目標は今のゴンにはすぐには見つからなかった。だからゴンはハンターでなくなってしまい、くじら島に帰ってしまった。

 

キルアの目標は、針が刺さっていた頃は「制御された」目標しかなかった。はっきりとした目標は針のせいで持てなかった。針を抜いたキルアが持った目標、それは「アルカを助け出すこと」だった。そしてキルアはそれを成し遂げて、「アルカと一緒にずっと過ごしたい」という目標になった。もはやハンターではなくなってしまった。

 

この二人は、次の目標が見つかれば物語に再登場するだろうが、目標がないものはハンターではないのだ。ではハンターとはどういう存在か?

kuuhaku2.hatenablog.com

ハンターとは、「才能を持つ人間」だ。才能とは、「目標に向かって努力し続ける能力」だ。念能力もそのようなものだ。つまりハンターとは「目標に向かって努力し続ける者」のことなんだ。念能力が条件なのもそういうことだ。

 

では、ジン、ヒソカ、クロロ、ネテロの4人の目標はなにか?

 

この4人に共通するのは、「自分の人生の目標を真剣に探している」ということだ。「あるかもわからない、目標を探すことが、目標になっていて、それに真剣」なんだ。だからこの4人が最強なんだ。

 

ネテロは、念能力オタク話で語ったが、「全力を出して戦える相手」を探していた。

kuuhaku2.hatenablog.com

ヒソカは、ネテロとは違う形で「全力を出して戦える相手」を探している。これは長くなるので別の記事で語ろうと思う。

 

クロロは、「自分の心を見つける方法」を探している。自分に心がないことを自嘲して、無いものを探している。「本気を出せる、心を持って全力を出せるようになる自分」を探しているとも言える。そうしたらヒソカに、強制的に心を揺さぶられた。洗礼を受けてしまった。

 

ジンは「自分が知らないこと」を探している。知ったらそれは知らないことじゃなくなるので、無限に喉が乾いている。言い換えれば、ジンは「自分が全力を出して挑戦できるなにか」を探している

 

この4人以外は、例えばメンチとブバラはわかりやすくうまいものを探しているし、その他のキャラも人生の目標を一言で言えて、それに向かっている。だからこの4人が最強で、ハンターハンターの主人公だと思う。

 

ちなみに、主人公ではなく敵だが、メルエムも人生の目標を探していた。それも、目処すら立たずに、ただ存在するかもわからない目標そのものを探していた。だから最強だった。

 

イルミは目標が間違っている。「俺のことを大好きなキルアのために頑張ってあげる」になっている。完全に壊れている。だから目標を求める力が強く、最強に限りなく近い、しかし最強ではない。

 

イルミが上4人の誰かとタイマンしたら、かなり追い詰めるだろうが、しかし負ける。

 

パリストンの目標は「目標を持っている人を邪魔すること」だ。だから最強の目標を持っているジンやネテロに執着している。クロロやヒソカのことを深く知れば、必ず彼らのことも喜々として邪魔しに行くだろう。

だからパリストンは、ハンター協会という目標をもつ人たちの団体に入った。協専という、仕事を斡旋して、目標を持つ夢追い人をサラリーマンにするシステム組んだのも目標に沿ってる。

パリストンが新世界行きのチームにいたのも、絶対にあのチームを破綻させるためだった。だからジンが乗っ取りに行った。

 

最強4人のなかで誰が最強なのか、それこそがビスケの語った調子のいい時グラフだ。状況次第。ハメたらクロロはヒソカに勝った。

 

ヒソカに勝ち得るのは、クロロかジンしか居ないということになる。だからヒソカはクロロ以外(マチは殺さないかも)の旅団を皆殺しにしたあと、クロロを死後の念で強くなった分の差で倒し、止まると予想した。

 

kuuhaku2.hatenablog.com

 

あー、まあ、それでいうとネテロは主人公を、ハンターを隠居してたとも言える。全盛期の隠居してないネテロはハンター連れて新世界に行ってたわけ。主人公だろ?

 

ネテロが諦めてたのは百式の血涙を見ればわかる。でも明らかに自分より強い(オーラが。戦ったら勝つか負けるかの話しとは別)ピトーを見て、その上に王だから、やっと自分が立場を捨てて本気を出していい言い訳ができた。

 

もしも明日世界の危機が来て
僕が世界を救う役目だったら
頑張れるのにな かっこいいのにな

なんて空想だ なんて空想だ

そしたら僕の亡骸君が抱いて 泣きながら

やればできるんだねって 呟いて

いつだってヒーロー 笑われたっていいよ

人生は喜劇の一幕のようなもんだろ

ここはまかせろ とは言ったものの

どうすりゃいいんだろ 断崖のヒーロー

www.youtube.com

つまり、

ハンターハンターというタイトルの意味は、最初は

「ハンターのジンをハントするゴンの話」だからハンターハンターだった。

 

そして、4人の主人公は、「ハンターになる目標をハントする4人」だからハンターハンター。

 

どうですか?皆さんも俺の解説を教科書にして、ハンターが少しは”読めて”きましたか?(メガネクイッ