空白雑記

暇つぶし

デス・ストランディング 感想 ネタバレ 86点

HIDEO KOJIMA作品はMGS5がイマイチ肌に合わなかったので、今回のデス・ストランディングも回避していたんだが、友達から勧められたので買った。

 

おそらくこのゲームは

・男であること

・子がいること

・父親と良好な関係を築けたこと

で加点される、「プレイできる映画」だ。

 

ゲームとしてだけでは確かに面白いが良作止まりであり、傑作とはいかないだろう。あとはストーリーも込みで、人によって良作~神ゲーになるんだと思う。

 

また、このゲームはとてもメッセージ性を含んでおり、「インターネット以後の人類が迎える未来」を描こうとしていると思う。以下は俺の解釈だ。クリア時点のもので、深く考察したわけではないが、多分こんなもんだろうと思う。全クリしたら答え合わせあるのかな。

 

配達人

配達人はただの人だ。人間そのものだ。デス・ストランディング以後は、時雨やBTの影響で、プロの配達人でないときちんと荷物を運べなくなった。ジャンク屋夫婦を見るに、別に誰でも、手荷物くらいなら運べそう。

荷物

これは、「情報」だと思う。「情報」とは「知識」や「思想」といったものだ。

カイラル通信

情報を瞬時に送れるようになったもの。インターネットだ。

時雨

カイラル濃度が上がると発生する、時間を何倍にも加速する雨。持ち運ぶ荷物を劣化させるもの。これは、「時間を吸うこと」「情報を劣化させること」の比喩だろう。

あの世界の死とは、「諦めること」「思考の放棄」だ。インターネット以前は、自分の人生を諦めても、あとは消化試合として人に迷惑をほとんどかけずに生きていった。情報社会においては死んで消滅したも同然だった。

DS・BT

デス・ストランディングしてBTになった存在とは、「ルサンチマン」のことだ。「自分の人生を、思考を持つことを諦めて思想的に死亡した」が、「他人の足を引っ張り自分と同じ彼岸に引きずり込もう」とする存在になったもののことだ。大勢が一度に死んだときに発生する大型BTは、ツイフェミとか、アベガーとか、ああいうルサンチマンコミュニティのことだ。

DOOMS

BTの姿を視認し、避けることができる。これはニーチェのいう「超人」だ。自分で思考し、ルサンチマンの思考を見分けることができる人間だ。

帰還者

帰還者もまた、ニーチェのいう「超人」で、自分で考えることが出来るから思想的に死ぬことがない存在だ。

ミュール

いいねが欲しくて、タグ付きのレアな情報だけを奪いに来る序盤のミュールは、インスタ蝿だ。パクツイ師だ。人を思想的に殺す覚悟もない。

伝説の配達人として名の売れたサム本人を狙いに来る後半のミュールは、有名人というだけで叩きに来る、BTとは別の形に発狂した敵だ。

ヒッグス

BTを召喚して操るけど自身も救われない過去を持つアルファツイッタラー。シュナムルさん

 

この辺までは凄く良かった。

 

アメリ

母親の怖いとこ全部のせ。怖い。恩着せがましく首飾りをよこさないで

クリフ

父親のかっこいいとこ全部のせ。

 

多分、俺が子をなしてからこのゲームを思い返したら、90点くらいまであがるのかもしれない。後半の親子ドラマは全くついていけなかったから、今は86点。