空白雑記

暇つぶし

前澤さんはダサいのかカッコいいのか?

前澤さんはもう”前澤さん”という概念になってきてると思うから、もうとにかく凄いことは間違いないのだが、前澤さんは凄いことは確定してるので、凄いではなくて、「ダサい」か「カッコいい」かの軸で語られる事が多いように思う。

 

俺の見た所、前澤さんといえば

・ZOZOTOWNを立ち上げて1000億で売った

 これは間違いなく凄いことなので、みんなここにはあまり触れない。

・1億円をばら撒くと言って、結局より好みしてばらまいてた。

・今度は10億円を「ランダム」を謳ってばらまいた。

・奥さん募集して27000人の応募があったらドタキャンした

 主にこの3点において、前澤さんは「ダサい」か「カッコいい」かで語られる事が多い。というか、皆いかに「前澤さんがダサいか」というのを語る大喜利になってるように見える。

あとは皆があまり触れない前澤さんは

・バスキアとか高い芸術品をたくさん買って貸したりしてる

・特にバスキアの絵を120億で買った時ニュースになった

・ふるさと納税で20億納税した

 があると思う。

 

以上を踏まえて、俺は前澤さんを「ダサい」と思う。前澤さんは凄くて、ダサい。だからとても好きだ。ツイッターでもフォローして見ている。

 

ダサいというからには、俺の思う「カッコいい」を語らねばならないとも思う。

 

俺は、「カッコいい金の使い方」とは、「自分が素晴らしいと思うもののために金を使うこと」だと思う。だから、もし俺が1000億あって使い道に困ってばらまかないといけないならば、ランダムでもより好みでもなく、懸賞にする。

 

たとえば、ハンターの考察をしろでもいい。たとえば、ジョーカーの考察をしろでもいい。俺が一番面白いと思ったのに、1億円やろう。入賞無しはない、必ず受賞者は一人選ぶし、その作品を公開すると宣言する。

 

俺は本当に手元に置きたい映像作品だけを厳選して集めているが、俺のBDリストには「気の迷いで買ってしまったけど捨てるか悩んで手元に置いた」BDが何枚か紛れている。俺のBD100枚以上の傾向から分析し、その「俺が我慢して手元に置いてるBDとそのつまらない理由」を言い当てることが出来たら1億円でもいいな。

 

バスキアの絵にしても、すでに世界で一番高くなってる芸術品には興味がない。本当にバスキアが好きならしょうがないだろうし、「値段で好きなのか」「バスキアが好きなのか」皆なんともいえないからそこに「ダサい」と突っ込めないんだと思うが。

 

俺ならこれはというイラストレーターに金を出して俺の好きな絵を、描いてほしい題材で絵を描かせる。パトロンになる。金持ちが芸術に対してするべきことは、価値が決まったものを買うことではなく、これはという絵描きのパトロンになることじゃないのか?俺はそれこそがカッコいいと思うのだが。

 

漫画家に金を出すというのも考えたが、あれは野生で世間と戦わないと良いものが生まれ無さそうな気がするから、右手一本で一攫千金がある世界はパトロンが手を出すべきではないと思う。

 

映画のような金がかかる右手一本では最高のものを生み出せない産業なら、好きな監督の映画に、口を出さずに金を出すスポンサーにならなりたい。

 

 

千利休も古田織部も、自分の価値観を武器に世間と戦い、名を残した。それこそが「粋」だろう。だから俺は、そういう風に自分の価値観に従って金を使うのがカッコいいと思う。

 

さて前澤さんの価値観とはなんだろうか?まだ俺にはわからない。わからないからダサいとしか言えない。ただ、俺にもまだ理解できていない彼の価値観で俺の側頭部をガツンと殴られたら、前澤さんカッコいい!!ってなるのだろう。それを楽しみに俺は前澤さんを見ている。

 

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