空白雑記

暇つぶし

ミシュラン二つ星

ミシュラン二つ星は他の料理でなら経験があったけど、寿司では初めてだったので、ウッキウキで予約していった。

 

そこに待っていたのは、ディズニーミシュランドだった。なぜか皆で一斉に蓋を開けてリアクションをとって食うとか、なぜか全員で右手をあげるとか、目の前でショーみたいに料理が作られたり、これから茹でられる生きたカニをもってきて「これからかれは温泉につかってきます」とかブラックジョーク(ブラックだと思ったのは俺だけみたいだが)が飛び出したり。

 

寿司の味自体は95くらいだったが、一人5万以上も取ってこの程度かという落胆しかなかった。

 

俺は、グルメというのは、一握りの舌の才能と、一握りの収入をあわせ持つ、ごくごく一握りの人間にしか楽しめない道だと思っていた。収入だけを持ち、舌の才能に恵まれなかったものは、大して違いもわからず、適当に評判の店に行くのだろうと思っていた。

 

ミシュランは、そんな、「収入だけ持っていて舌を持たない」者へのアンサーなのだ。エンタメがグルメなのだ。体験全てを含めて星が生まれるんだ。

 

舌だけで決めようとしている俺は少数派なんだ。

 

それを思い知ってふて寝してた週末だった。