ステマとは何なのか。直感論
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「この宣伝ステマくせえな」
こう思ったことがあるだろうか。基本的に人の最も優れたる知能とは直感であり、計算や考察をしてからしか出てこない答えというのは間違っている。直感で答えの方向性を見出し、その後にするのが計算や考察である。
ステマとは、代価を支払うなどして依頼し、それが広告であることを知らせずに商品を宣伝する行為だ。
ステマの何が問題なのか。それは「景品表示法違反になる可能性のある、優良誤認の疑いがある」からだ。
まず、ステマの一番酷い真っ黒なやつは、不法行為であり、それがバレると使用していた企業や商品は大ダメージを受ける。
だから、「ステマしてます」と認めるやつはいない。
また、大企業は、露呈したときのリスクのほうが、ステマをすることのメリットよりはるかに大きいので、つまらないステマは自制する。
ステマを依頼するような商品や企業や人というのは、危ない橋を渡っていると自覚したうえで渡っている人たちだ。
そうするとどうなるか。「聞いたこともないような、初めて見る商品が、なぜか唐突に宣伝される」「それがグレーゾーンだと把握したうえでやっているので、もしものときに言い逃れができるように優良誤認等にならないよう、あくまでお知らせするだけに留める」「とてもおいしいとか、すごく使いやすいとか、そういうのは優良誤認になりうる」「なのに、なぜかご丁寧に商品の写真がフルについてきたりする」まあこんな感じになるんだろうか。
こういう情報が揃って頭にインプットされたとき、計算するのではなく、「あっステマくせえ」と瞬時に思う。それが直感だ。
たとえば、欠品してるって聞いてたけど見つけたとか、ダイエットしたら着ようと思うとか、直接店舗に受け取りにいくのがオススメとか、低温調理器が家にあると気分がいいとかは、あんまり優良誤認にならないと思う。商品の効能を直接うたっているわけではないからだ。
全力で商品の効能をおすすめしていた場合は、超危ない橋を渡ってる人か、本当にそれを無心から勧めている人かだと思う。
例えば俺はアーロンチェアを全力でおすすめできるよ。10年以上お世話になってるし、1円たりとももらっていないもの。
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