空白雑記

暇つぶし

はたらく民衆

人類の歴史を紐解くと、

 

投槍を発明した時、一方的な攻撃が可能になり動物の枠を超えたくらいで、あとは剣を発明したり銃を発明したり、世界が回ってることを解明したりしても、結局見える範囲と、伝え聞く情報で生きていた。

 

化学肥料革命で人口爆発させたり、産業革命で量産するようになったり、自動車を発明したり、飛行機で空を飛んだり、しまいにはロケットで宇宙まで行っても、たぶんそれは生命体の延長範囲で、究極生命体カーズ様なら全部できる程度のことだった。

 

人類は多様性をもった知性を、言葉という道具で共有し記録して発展させてきた。つまり個の超人天才がバトンを繋いで世界を進歩させてきた。

 


インターネットは個ではなく群体としての人類、ネオルサンチマンを生み出した。超希少種の超人でもなく天才でも無い。民主生命体であり、衆愚生命体とでも言うべき、ネオルサンチマンという、猿のような、赤子のようなものが、個体としての君主、超人、天才よりも力を持ってしまっている。

 

今までの国家という生命体は、君主という脳細胞を操縦手として、歴史や教育と言ったDNAで国民という細胞を管理、生産し、赤血球ちゃんは酸素を運び、白血球はばい菌と戦い、そのた働く細胞たちが個別に自分の働きを全うしていた。

 

インターネットで生まれたネオルサンチマンとは、がん細胞だ。コピーに失敗し、増殖能力、全身に転移する能力を得て、本来の責務を放棄した、国家を蝕むがん細胞だ。このがん細胞は、自由主義と弱者論理を掲げ、脳からの指令に逆らい、自分勝手に酸素や栄養を消費する。その結果国家という生命体は衰弱していく。人体におけるがん細胞くらい、対処は難しい。


それっぽい対策としては、例えばネオルサンチマンにならないよう、超人になるよう、教育に力を入れようとか考える人もいるかもしれない。でも、超人は偶発的に生まれ出でるもので、栽培は難しいし、そもそもその教育機関とか、子供を育てる親がネオルサンチマンになってしまってるんだから。

 

がん細胞は、健康な人でも毎日数百~数千くらいは生まれ、駆逐されていってるという。これがインターネット以前の、増殖しなかったルサンチマンだ。インターネット・パピローマウィルスによって、ネオルサンチマンというがんを発症した。


その力を振るったわかりやすいネオルサンチマンの例は、大量懲戒請求事件だろうか。あんなものに扇動される程度の人間が、今までは誰も見向きもしなかった低能が、インターネットを介して群れとして活動しはじめたということだ。この大量懲戒請求は、きちんと対処できたようだが。

 


ではネオルサンチマンで侵された体内でどう振る舞うべきか。

 

ネットは、恐ろしい猛毒だが、使いこなせるものにとっては薬にも武器にもなる。あなたに相応の知性が、才能が、生まれつき備わっていたならば、おめでとう、この時代の超人になれるだろう。インターネットのおかげで、ネオルサンチマンになりやすいように、超人にもなりやすい。

 

生まれつき超人になる知性が、ネットを乗りこなす知性がなかった場合。残念だが、その場合は、ここまで読み進めることさえできていないだろう。仮に無理やりここまで読んでも、俺の言いたいことは理解できないだろう。だから要約すると、俺が言いたいのは、人は他人に迷惑をかけないよう、やすらかに生きていって欲しいという事だ。

 


超人になるというのは、このネット世界においての悟りを開く事だ。自分の立ち位置を認識して、しっかりと立つことだ。そうすれば、たぶんこの世界で生きることはそれほど苦痛ではない。困難でもない。底辺のネオルサンチマンに飲まれることはない。