空白雑記

暇つぶし

君の名はとぼくは麻里のなかと納豆

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便乗商法にも程があるだろ笑った。キャベツ畑かコウノトリ信じてる人に企画モノAVぶつけるくらいの所業だと思うんだが。

 

最近は、君の名はと、シンゴジラとかこの世界の片隅にを分けて考えるようになった。

 

シンゴジラやこの世界の片隅には名作映画だ。

 

君の名は、を俺は名作だとは思わない。君の名はは超絶大ヒットしている。超絶大ヒットしているという現象だ。映画自体がどうかとは別の軸で語るべき現象だ。

 

君の名はについて、日付に気づかないのはおかしいとか、電車でいきなり美少女に話しかけられ組紐を託されたことは忘れてるのにその組紐は何故か後生大事に身に着けているのはおかしいとか、彗星事件を忘れてるのはおかしいとか、そういうアラを探して突っつく行為だと揶揄されることは、ミノフスキー粒子なんてありえないからガンダムが面白くないと突っ込むことや、ゴジラなんて存在しないと言うことと同列なんだろうか。

 

あらを探すことイコール悪いことではない。ミノフスキー粒子が、MSで白兵戦をするための都合のいいSFであることも認める。宇宙戦争で斧で白兵戦するためのゼッフル粒子だってそうだ。だがそんなものに関係なく、ガンダムも、銀河英雄伝説も、たまらなく面白い。

 

君の名はは1回しか見てない、何度も繰り返し見たわけではないが、俺は面白いとは思えないことは確信した、何度見ても変わらない。

 

今は、君の名はは、一定数以上の愚民を扇動した場合の暴走実験だと思っている。数により過熱し数が多い故に違和感も周りの熱で忘れ、ただただ熱により突き動かされる集団心理の実験モデルじゃないかと。ツイッターを主とするSNSの口コミ現象に、一定以上の温度があつまると、火炎が渦を巻いて竜巻となり辺り一帯を無差別に焼き尽くす現象が発生したんじゃないか。

 

名作が口コミによってヒットする現象とはまた別の、ただただ周りの勢いに押し流されて熱狂する現象だと思う。口コミ現象ならこの世界の片隅にとかシンゴジラが限界だよ、シンゴジラは口コミ現象だけど、ゴジラという足かせが重い。

 

無色透明で現代を舞台にして普遍性があり、でもなんか感動したような気分になるPV(MV)、君の名は。これに熱狂している現象は、昔あった事例でたとえるなら、「バスに乗り遅れるな」のようなものだと傍目に感じる。

 

ネットという、ググれて、タイムラインがほっといても流れてきて全体感のある機械がある時代には、自分で考え選択するということが難しい。純粋な愚民と違い中途半端に賢しいから染めにくいけど、一度火がついたら爆発する速度や範囲は昔の比ではない。

 

君の名はが名作かどうかは後世の映画評論家がきっと結論を出す。シンゴジラも、この世界の片隅にも。10年もたてば十分だろう。

 

納豆ダイエットをあるある大辞典が取り上げて全国のスーパーから納豆が消えた時に、このヒットの要因は納豆は栄養価が凄いからだとか、いやでも好きな人は好きだけど俺はこの味嫌いだな嫌いな人多いよ流行るわけがないとか論じるのはアホだろ?

 

あるある大辞典に踊らされる愚民だとネットでみんな笑ったはずだ。

 

全国のスーパーで簡単に手に入るものであればなんでも熱狂し得るのは、そのあとバナナかなんかも消えた時にわかったことだ。

 

俺は感動させようとするのが鼻についてつまらんかったが、その嫌らしさがわからんやつらは、つまり大した文化には触れたこともない、まさにあわとかひえとかケータイ小説とかリアル鬼ごっこしか知らんやつは、物凄く感動したのかもしらん。

 

でも誰だってそうだ。俺が、はじめてコーヒーがうまいと思ったのはドトールのコーヒーだ。缶コーヒーしか知らなかったところに、値段もお手頃で喫茶店というものに入ってみた中学生の俺が、はじめて美味しいと思ったのはドトールのコーヒーだ。はまってドトールを見かけるたびに飲んでいた。別にそんなもんだ。

 

寿司だってそうだ、回転寿司で寿司を知った、立ち食い寿司で握りたての寿司を知った、今は行きつけの寿司屋がある。でも回転寿司が美味しい頃もあった。

 

だから、君の名は大ヒットという現象で、映画っていいなアニメって素晴らしいなって思った人がいて、その人が将来映画通になり、シンゴジラやこの世界の片隅にに感動すればそれでいいと思う。別にアマデウスとかゴッドファーザーとかでもいいよ。

 

自分が面白いと思ってるものをけなされると人は無条件に切れるから、シンゴジラをあわとかひえとか言われるとブチ殺すぞってなるけど、君の名はこそあわとかひえしか食ってないやつが喜ぶものだ。俺はそう思う。映画が名作かどうかなんて自分の感性を信じろ。自分で考えろ。周りに流されるな。

この世界の片隅にを見るこの現代の片隅に

見てきた。

テアトル新宿の平日13時の回を見に行ったら、満席どころか立ち見客までいたが、その大半が戦前生まれくらいの年齢だった。終盤、戦争が悲惨になっていくにつれ、噛み殺したような嗚咽がそこかしこから聞こえてきて、まるで地獄だった。

 

映画は、ただただリアルに第二次大戦の中の日常を描いていた。ある日いきなり見初めたからと申し出られれば嫁いでいって甲斐甲斐しく働くし、突然軍務めの家族が帰ってこないとしてもそれをどこか受け入れるような、現代から見れば非日常としか言いようのない死生観。これから死ぬであろう兵隊が訪ねてきたら、嫁を一晩貸す。そんな普通じゃない状態を普通に怒るようなすず。

 

あまりに現代からは想像もできない遠くに思えた。右腕を失くしたことでついてきた孤児を拾うのも、ついてきたから育てるくらいの、なんだろう、温かいとか優しいとも違う、さもそれが当然、いや当然じゃないんだが、それを受け入れるような空気感。

 

この現代と比べてみると、もはやファンタジーだ。現代か、あの時代のどちらかが。

 

終戦したから、灯火管制がなくなって街に明かりがつく。

 

進駐軍の残飯ゴミを煮た雑炊は、味が濃くてうまい。

 

全てが日常で、リアルで、当時を生きたかのような声で。綺麗事も誇張もなく、見ていて感動したとか、面白かったとか、そういうものではない。ただ、多分良かったんだと思う。映画を見ていた時間は無駄ではなかったと思う。

 

ひもじいご飯の話ばかりだったので、帰りに現代らしくいきなりステーキをがっつり食べた。

 

全体主義、民主主義、資本主義、次の主義はなんだろうか。

ドメスティックな彼女の袋とじ企画に見る少年誌のセックス描写自主規制について

最近電子書籍で買えるのは電子書籍で買うから気づかなかったけど、最寄りのコンビニがいつの間にかチャンピオンを仕入れなくなってて、今日久しぶりにマガジンを買いに行ったらサンデーも仕入れなくなっててオワタ・・・って思った。

 

さて、今週のマガジンには「袋とじ」で「単行本未収録予定」で「電子書籍版ではカット、紙のみ」という三重縛りで、ドメスティックな彼女のエロ漫画が掲載されています。

 

電子書籍版と紙版を完全同一にしているサンデー、同一な上に電子書籍版にだけカラー版ソーマを載せているジャンプと違い、マガジンは紙に固執している傾向があり、「七つの大罪」は電子版ではなぜか真っ赤(白黒ではなく白赤)であり、はじめの一歩は掲載されていない。

 

同じ講談社のモーニングでもビリーバットとバガボンドが掲載されていない。一歩、ビリーバット、バガボンドの作者は、電子書籍で単行本すら出してないことから、電子書籍出版契約で揉めたか、作者のこだわりかによって紙しか出ないのかと思っていたが、今回、ドメスティックな彼女で瞬発的に紙を優遇した施策を打ったあたり、編集部としても紙に固執する何かがあるんじゃないかと思った。

 

さておき、マガジンで袋とじでエロ漫画を載せたわけだが、少年誌としての縛りとの戦いのあとが見て取れる。

 

話の流れとしては、

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このように、一発やってからすったもんだがあり、超久しぶりに二発目(男は相手の姉とやりまくってた時期があるが、女は生涯で二発目)のセックスをしました、というだけの話である。

 

官能小説のときにも違和感を感じたが、直接的な単語の使用を控えているのが明らかだ。セックスとは言葉に出してはいけないものであり、する、した、などと婉曲表現しかされない。

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オナニーしたことあるのか尋ねるときも婉曲的である。

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ヒロインはいきなりマウントをとって乳首舐めを始める。札幌から上京してきて友達とルームシェアしてるという子を家に連れ込んで、手マン頑張っていかせたら、交代とか言われて同じようにいきなり乳首舐めからの見事なフェラを披露され、おいこれデリヘルかよ!と萎える気持ちとこの場の快楽を楽しもうという気持ちの板挟みにあったあの夜を思い出す。札幌の前はどこか北海道の田舎だったはずなんで、札幌ってすすきのなんでしょうね。

 

話がずれたけど、二発目でいきなり乳首なめマウントをかます上級者の描写はアリみたいです。最近の高校生はこれくらい普通んですか?わかりますん。

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ただ、このコマにも映ってるように、断固として下は脱がない。手コキをかましても脱がない。男も女も脱がない。下着汚れますよ?

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宇宙の帝王フリーザとの激戦を経て、上半身の衣服が完全に消失しても、ひざが破れても、必ず破れない悟空のパンツ部分みたいな強度があるんでしょう。少年誌自主規制バリアーという。

 

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下着汚れますよ?

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少年誌として大事なこと。

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パンツを脱ぐ描写は無いけど、以後下半身は一切描写されなくなり、このようにもやに包まれています。なるほど、描かなければパンツを脱いでいるかわからない。量子力学の世界ですね。

 

結論

・直接的な単語は使用してはならない。

・下半身の下着を脱いではならない。

・乳首舐めはOK。

HUNTER33巻カラー版

 

HUNTER×HUNTER カラー版 33 (ジャンプコミックスDIGITAL)

HUNTER×HUNTER カラー版 33 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 出たで

 

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ジン=フリークス(橙+赤)

ゴンさんの禍々しい色ではなく橙と赤で炎のような色。策略を巡らすけど性根は強化系のようだ。

 

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マリオネ(水色)

ロボットなので放出系、つまりブレストファイヤーかおっぱいミサイルかロケットパンチのどれか。

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モブ(藍色)

具現化系の汎用的な感じかな

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ゴレム(水色)

放出系バリバリ。それも、フランクリンと違って純粋な念弾の模様。まぁ、放出系能力者をバッテリーにするって言ってんだからそりゃそうか。

 

災厄とか全部モノクロ調で色ついてなかったのが残念。

電子書籍とソーシャルゲームと君の名は。

note.mu

 

筆者は、自身でも言っているように取次業者である、という点を差し引いても面白かった。

 

紙媒体の売上は右肩下がりなのは電子書籍への移行なのか、電子書籍を含めても右肩下がりで本というメディアが廃れていってるのかはわからない。ただ、「電子書籍は普通に売っても大した売上が出ない。効果的にセールを行う事で売上は10倍20倍に跳ね上がる」と言っているのは興味深い。

 

セールとは、瞬間的に一冊1円であるとか、20巻まで出ている漫画を1-3巻を1円にするとか、全巻を半額にするといったものだ。するとどうなるか。ランキングで上位に来るのだ。

 

ランキングの1stビューに入るものと、入らないものとでは、天と地ほどに売上の差がついてしまう。ランキングに入ることそのものが、広告効果を兼ね、しかもそれによって上がった売上がまたランキングを維持する。もちろんその効果は、1位が10位に何倍も勝る。それが電子書籍だ。

 

また、ランキングの常連ともなれば、特別な1stビューに入れてもらえたりもする。それは機械的なルールに従って抽出された場合や、人為的な場合もあるが。

 

この、電子広告戦争に勝利せねば、知ってもらうことはできない。知ってもらえば、星の数ほどある本のなかの、瞬間風速TOP10に入れば、その強大な広告効果によって売上が何十倍にもなる。

 

ソーシャルゲームがそうであるように。

多分、君の名はがそのようであるように。

 

別に、電子書籍、映画のブーム、ソーシャルゲームに限らない。

チョコ一つ売るのも、ユーザが本物と感じるランキングで上位に入る売り方が求められる時代だ。

 

セールスランキングはユーザに愛されている。

君の名が

omocoro.jp

 

君の名はに感じた、おい入れ替わったならオナニーしろよとか、そんなご都合展開ねえよという気持ちを童貞的考えで濃縮し具現化した漫画。これが見たかった!

d.hatena.ne.jp

君の名はとはどういうものか、としてロマンチックなPPAPが挙げられてるが、つまり君の名はを構成するもの、ロマンチック部分を削ぎ落とすと君の名がになる。

 

何故君の名はが理解できなかった人は思い出しては君の名はを分析するのか。それは理解できないものへの恐怖である。俺含め。

私が知るネトゲ廃人達

Diabloの黎明期から今に至るまで濃密にネットゲームと付き合ってきた俺が知ってる廃人達

 

①効率厨タイプ(俺もこれ)

ゲーム内の効率を最適化する事がベストだと理解してる人達。攻略組。最強厨と揶揄されることもあるが、最強になりたいんじゃなくて効率の最適化をしたい。課金額は程々に抑える。そのゲームに対し最も費用対効果の高い課金額を見定める。攻略情報を共有し、先導するため、ギルドリーダーや要職につく事が多い。仲間には仲間として接し、敵には冷徹に接する。

 

②人たらしタイプ

効率を追求せず、モチベーション維持や、こまかいフォローでギルドを引っ張っていくタイプ。ある程度テクニック化しているロジカルタイプと、ただただノリでいく本能タイプと、尋常じゃない課金額による力こそパワーにより人を集める成金タイプがいる。先導するため、ギルドリーダーや要職につく事が多い。仲間には優しく、敵にはいかつい。

 

③働きアリタイプ

これといって特徴はないが、人並み以上にはゲームが得意で、コミュニケーションも人並みにこなし、まとまった時間が作れるタイプ。独身の他に趣味をもたない大学生とか社会人が多いイメージ。人手が足りなくて請われない限りは要職に自分からはつかない。①か②のギルドの構成員となる。その場の空気に従って仲間や敵に接する。課金額はその人次第で、尋常じゃない課金者もたまにいる。

 

④こだわりタイプ

ゲームは上手い。上手くないとポリシーなんて守れないからだ。なんらかのポリシーや目的を大事にしてゲームをプレイしている。そのポリシーは絶対に曲げない。ポリシーや目的に沿うならば、リーダーや要職につくこともある。こだわりのせいで、ゲーム内の強さは効率厨に劣る場合が多い。敵味方の判断もポリシーに沿う。ポリシー次第すぎるので、効率厨とはあまり分かり合えない事が多い。課金額はそれなり。

 

⑤変人タイプ

ゲームがかなり得意で、言動が変。ただ、変で気持ち悪いという程ではなく、理解できないがまぁ面白いやつだな程度の変さ。最近流行りの性の喜びを知りやがっておじさんとかはイメージに近い。けっして要職につくことはないが、抜きん出た働きを見せるので、リーダーからはこっそり頼りにされている。だってゲームうまいし。仲間にも敵にも態度を変えない。高校生~新卒社会人くらいであることが多く、課金額はそれなり。

 

⑥無口タイプ

ゲームは上手い。ほとんど喋らないので何考えてるのかわからない。当然要職にもつかない。でも任せた仕事はきっちりこなしてくれるのでリーダーからは信頼されている場合が多い。年齢も謎。課金額も自分からは言わないが、効率厨に近い振る舞いをする。