ドメスティックな彼女の袋とじ企画に見る少年誌のセックス描写自主規制について
最近電子書籍で買えるのは電子書籍で買うから気づかなかったけど、最寄りのコンビニがいつの間にかチャンピオンを仕入れなくなってて、今日久しぶりにマガジンを買いに行ったらサンデーも仕入れなくなっててオワタ・・・って思った。
さて、今週のマガジンには「袋とじ」で「単行本未収録予定」で「電子書籍版ではカット、紙のみ」という三重縛りで、ドメスティックな彼女のエロ漫画が掲載されています。
電子書籍版と紙版を完全同一にしているサンデー、同一な上に電子書籍版にだけカラー版ソーマを載せているジャンプと違い、マガジンは紙に固執している傾向があり、「七つの大罪」は電子版ではなぜか真っ赤(白黒ではなく白赤)であり、はじめの一歩は掲載されていない。
同じ講談社のモーニングでもビリーバットとバガボンドが掲載されていない。一歩、ビリーバット、バガボンドの作者は、電子書籍で単行本すら出してないことから、電子書籍出版契約で揉めたか、作者のこだわりかによって紙しか出ないのかと思っていたが、今回、ドメスティックな彼女で瞬発的に紙を優遇した施策を打ったあたり、編集部としても紙に固執する何かがあるんじゃないかと思った。
さておき、マガジンで袋とじでエロ漫画を載せたわけだが、少年誌としての縛りとの戦いのあとが見て取れる。
話の流れとしては、
このように、一発やってからすったもんだがあり、超久しぶりに二発目(男は相手の姉とやりまくってた時期があるが、女は生涯で二発目)のセックスをしました、というだけの話である。
官能小説のときにも違和感を感じたが、直接的な単語の使用を控えているのが明らかだ。セックスとは言葉に出してはいけないものであり、する、した、などと婉曲表現しかされない。
オナニーしたことあるのか尋ねるときも婉曲的である。
ヒロインはいきなりマウントをとって乳首舐めを始める。札幌から上京してきて友達とルームシェアしてるという子を家に連れ込んで、手マン頑張っていかせたら、交代とか言われて同じようにいきなり乳首舐めからの見事なフェラを披露され、おいこれデリヘルかよ!と萎える気持ちとこの場の快楽を楽しもうという気持ちの板挟みにあったあの夜を思い出す。札幌の前はどこか北海道の田舎だったはずなんで、札幌ってすすきのなんでしょうね。
話がずれたけど、二発目でいきなり乳首なめマウントをかます上級者の描写はアリみたいです。最近の高校生はこれくらい普通んですか?わかりますん。
ただ、このコマにも映ってるように、断固として下は脱がない。手コキをかましても脱がない。男も女も脱がない。下着汚れますよ?
宇宙の帝王フリーザとの激戦を経て、上半身の衣服が完全に消失しても、ひざが破れても、必ず破れない悟空のパンツ部分みたいな強度があるんでしょう。少年誌自主規制バリアーという。
下着汚れますよ?
少年誌として大事なこと。
パンツを脱ぐ描写は無いけど、以後下半身は一切描写されなくなり、このようにもやに包まれています。なるほど、描かなければパンツを脱いでいるかわからない。量子力学の世界ですね。
結論
・直接的な単語は使用してはならない。
・下半身の下着を脱いではならない。
・乳首舐めはOK。