この世界の片隅にを見るこの現代の片隅に
見てきた。
テアトル新宿の平日13時の回を見に行ったら、満席どころか立ち見客までいたが、その大半が戦前生まれくらいの年齢だった。終盤、戦争が悲惨になっていくにつれ、噛み殺したような嗚咽がそこかしこから聞こえてきて、まるで地獄だった。
映画は、ただただリアルに第二次大戦の中の日常を描いていた。ある日いきなり見初めたからと申し出られれば嫁いでいって甲斐甲斐しく働くし、突然軍務めの家族が帰ってこないとしてもそれをどこか受け入れるような、現代から見れば非日常としか言いようのない死生観。これから死ぬであろう兵隊が訪ねてきたら、嫁を一晩貸す。そんな普通じゃない状態を普通に怒るようなすず。
あまりに現代からは想像もできない遠くに思えた。右腕を失くしたことでついてきた孤児を拾うのも、ついてきたから育てるくらいの、なんだろう、温かいとか優しいとも違う、さもそれが当然、いや当然じゃないんだが、それを受け入れるような空気感。
この現代と比べてみると、もはやファンタジーだ。現代か、あの時代のどちらかが。
終戦したから、灯火管制がなくなって街に明かりがつく。
進駐軍の残飯ゴミを煮た雑炊は、味が濃くてうまい。
全てが日常で、リアルで、当時を生きたかのような声で。綺麗事も誇張もなく、見ていて感動したとか、面白かったとか、そういうものではない。ただ、多分良かったんだと思う。映画を見ていた時間は無駄ではなかったと思う。
ひもじいご飯の話ばかりだったので、帰りに現代らしくいきなりステーキをがっつり食べた。
全体主義、民主主義、資本主義、次の主義はなんだろうか。
ドメスティックな彼女の袋とじ企画に見る少年誌のセックス描写自主規制について
最近電子書籍で買えるのは電子書籍で買うから気づかなかったけど、最寄りのコンビニがいつの間にかチャンピオンを仕入れなくなってて、今日久しぶりにマガジンを買いに行ったらサンデーも仕入れなくなっててオワタ・・・って思った。
さて、今週のマガジンには「袋とじ」で「単行本未収録予定」で「電子書籍版ではカット、紙のみ」という三重縛りで、ドメスティックな彼女のエロ漫画が掲載されています。
電子書籍版と紙版を完全同一にしているサンデー、同一な上に電子書籍版にだけカラー版ソーマを載せているジャンプと違い、マガジンは紙に固執している傾向があり、「七つの大罪」は電子版ではなぜか真っ赤(白黒ではなく白赤)であり、はじめの一歩は掲載されていない。
同じ講談社のモーニングでもビリーバットとバガボンドが掲載されていない。一歩、ビリーバット、バガボンドの作者は、電子書籍で単行本すら出してないことから、電子書籍出版契約で揉めたか、作者のこだわりかによって紙しか出ないのかと思っていたが、今回、ドメスティックな彼女で瞬発的に紙を優遇した施策を打ったあたり、編集部としても紙に固執する何かがあるんじゃないかと思った。
さておき、マガジンで袋とじでエロ漫画を載せたわけだが、少年誌としての縛りとの戦いのあとが見て取れる。
話の流れとしては、
このように、一発やってからすったもんだがあり、超久しぶりに二発目(男は相手の姉とやりまくってた時期があるが、女は生涯で二発目)のセックスをしました、というだけの話である。
官能小説のときにも違和感を感じたが、直接的な単語の使用を控えているのが明らかだ。セックスとは言葉に出してはいけないものであり、する、した、などと婉曲表現しかされない。
オナニーしたことあるのか尋ねるときも婉曲的である。
ヒロインはいきなりマウントをとって乳首舐めを始める。札幌から上京してきて友達とルームシェアしてるという子を家に連れ込んで、手マン頑張っていかせたら、交代とか言われて同じようにいきなり乳首舐めからの見事なフェラを披露され、おいこれデリヘルかよ!と萎える気持ちとこの場の快楽を楽しもうという気持ちの板挟みにあったあの夜を思い出す。札幌の前はどこか北海道の田舎だったはずなんで、札幌ってすすきのなんでしょうね。
話がずれたけど、二発目でいきなり乳首なめマウントをかます上級者の描写はアリみたいです。最近の高校生はこれくらい普通んですか?わかりますん。
ただ、このコマにも映ってるように、断固として下は脱がない。手コキをかましても脱がない。男も女も脱がない。下着汚れますよ?
宇宙の帝王フリーザとの激戦を経て、上半身の衣服が完全に消失しても、ひざが破れても、必ず破れない悟空のパンツ部分みたいな強度があるんでしょう。少年誌自主規制バリアーという。
下着汚れますよ?
少年誌として大事なこと。
パンツを脱ぐ描写は無いけど、以後下半身は一切描写されなくなり、このようにもやに包まれています。なるほど、描かなければパンツを脱いでいるかわからない。量子力学の世界ですね。
結論
・直接的な単語は使用してはならない。
・下半身の下着を脱いではならない。
・乳首舐めはOK。
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出たで
ジン=フリークス(橙+赤)
ゴンさんの禍々しい色ではなく橙と赤で炎のような色。策略を巡らすけど性根は強化系のようだ。
マリオネ(水色)
ロボットなので放出系、つまりブレストファイヤーかおっぱいミサイルかロケットパンチのどれか。
モブ(藍色)
具現化系の汎用的な感じかな
ゴレム(水色)
放出系バリバリ。それも、フランクリンと違って純粋な念弾の模様。まぁ、放出系能力者をバッテリーにするって言ってんだからそりゃそうか。
災厄とか全部モノクロ調で色ついてなかったのが残念。
電子書籍とソーシャルゲームと君の名は。
筆者は、自身でも言っているように取次業者である、という点を差し引いても面白かった。
紙媒体の売上は右肩下がりなのは電子書籍への移行なのか、電子書籍を含めても右肩下がりで本というメディアが廃れていってるのかはわからない。ただ、「電子書籍は普通に売っても大した売上が出ない。効果的にセールを行う事で売上は10倍20倍に跳ね上がる」と言っているのは興味深い。
セールとは、瞬間的に一冊1円であるとか、20巻まで出ている漫画を1-3巻を1円にするとか、全巻を半額にするといったものだ。するとどうなるか。ランキングで上位に来るのだ。
ランキングの1stビューに入るものと、入らないものとでは、天と地ほどに売上の差がついてしまう。ランキングに入ることそのものが、広告効果を兼ね、しかもそれによって上がった売上がまたランキングを維持する。もちろんその効果は、1位が10位に何倍も勝る。それが電子書籍だ。
また、ランキングの常連ともなれば、特別な1stビューに入れてもらえたりもする。それは機械的なルールに従って抽出された場合や、人為的な場合もあるが。
この、電子広告戦争に勝利せねば、知ってもらうことはできない。知ってもらえば、星の数ほどある本のなかの、瞬間風速TOP10に入れば、その強大な広告効果によって売上が何十倍にもなる。
ソーシャルゲームがそうであるように。
多分、君の名はがそのようであるように。
別に、電子書籍、映画のブーム、ソーシャルゲームに限らない。
チョコ一つ売るのも、ユーザが本物と感じるランキングで上位に入る売り方が求められる時代だ。
セールスランキングはユーザに愛されている。
君の名が
君の名はに感じた、おい入れ替わったならオナニーしろよとか、そんなご都合展開ねえよという気持ちを童貞的考えで濃縮し具現化した漫画。これが見たかった!
君の名はとはどういうものか、としてロマンチックなPPAPが挙げられてるが、つまり君の名はを構成するもの、ロマンチック部分を削ぎ落とすと君の名がになる。
何故君の名はが理解できなかった人は思い出しては君の名はを分析するのか。それは理解できないものへの恐怖である。俺含め。
私が知るネトゲ廃人達
Diabloの黎明期から今に至るまで濃密にネットゲームと付き合ってきた俺が知ってる廃人達
①効率厨タイプ(俺もこれ)
ゲーム内の効率を最適化する事がベストだと理解してる人達。攻略組。最強厨と揶揄されることもあるが、最強になりたいんじゃなくて効率の最適化をしたい。課金額は程々に抑える。そのゲームに対し最も費用対効果の高い課金額を見定める。攻略情報を共有し、先導するため、ギルドリーダーや要職につく事が多い。仲間には仲間として接し、敵には冷徹に接する。
②人たらしタイプ
効率を追求せず、モチベーション維持や、こまかいフォローでギルドを引っ張っていくタイプ。ある程度テクニック化しているロジカルタイプと、ただただノリでいく本能タイプと、尋常じゃない課金額による力こそパワーにより人を集める成金タイプがいる。先導するため、ギルドリーダーや要職につく事が多い。仲間には優しく、敵にはいかつい。
③働きアリタイプ
これといって特徴はないが、人並み以上にはゲームが得意で、コミュニケーションも人並みにこなし、まとまった時間が作れるタイプ。独身の他に趣味をもたない大学生とか社会人が多いイメージ。人手が足りなくて請われない限りは要職に自分からはつかない。①か②のギルドの構成員となる。その場の空気に従って仲間や敵に接する。課金額はその人次第で、尋常じゃない課金者もたまにいる。
④こだわりタイプ
ゲームは上手い。上手くないとポリシーなんて守れないからだ。なんらかのポリシーや目的を大事にしてゲームをプレイしている。そのポリシーは絶対に曲げない。ポリシーや目的に沿うならば、リーダーや要職につくこともある。こだわりのせいで、ゲーム内の強さは効率厨に劣る場合が多い。敵味方の判断もポリシーに沿う。ポリシー次第すぎるので、効率厨とはあまり分かり合えない事が多い。課金額はそれなり。
⑤変人タイプ
ゲームがかなり得意で、言動が変。ただ、変で気持ち悪いという程ではなく、理解できないがまぁ面白いやつだな程度の変さ。最近流行りの性の喜びを知りやがっておじさんとかはイメージに近い。けっして要職につくことはないが、抜きん出た働きを見せるので、リーダーからはこっそり頼りにされている。だってゲームうまいし。仲間にも敵にも態度を変えない。高校生~新卒社会人くらいであることが多く、課金額はそれなり。
⑥無口タイプ
ゲームは上手い。ほとんど喋らないので何考えてるのかわからない。当然要職にもつかない。でも任せた仕事はきっちりこなしてくれるのでリーダーからは信頼されている場合が多い。年齢も謎。課金額も自分からは言わないが、効率厨に近い振る舞いをする。
自社課金と戦国炎舞における伝説のプレイヤー
引用
それによると、ichiさんは、単に高額課金者であるだけでなく、ゲームを牽引する存在だったという。
「昨年、始めたてなのにすごく強いプレイヤーがいると話題になって、それがichiさんでした。あっという間に雲の上に行ってしまいました」(プレイヤーA)
「まったく見ず知らずのユーザーのデッキも診断してくれましたし、1人だけ圧倒的に強いのは紛れもない事実なのにもかかわらず、それを鼻にかけることは一切ない方ですね」(プレイヤーB)
「思えば、初心者のころichiさんがアドバイスをくれたのが炎舞を続けたきっかけだと思います」(プレイヤーC)
「ichiさんに世話になったプレイヤーは、かなりの人数になると思います」(プレイヤーD)
いやいやいやいや
サーバトップレベルの廃世界を渡り歩いてきたことには自信がある俺ですが、トップランクのプレイヤーって①自分に着いて来れる奴(システムで制御されない仲間)にだけ優しい or ②自分の仲間(ギルド等システム上保証された仲間)にだけ優しいのどっちかだった。
初心者にも優しいタイプの人間も居るには居たが、そういうのは初心者向けのギルドとやらのギルドリーダー辺りに収まり、向上心や学習意欲を持たないコミュニティで幸せそうに初心者を手ほどきしていた。勝敗には決してこだわらないタイプだった。
戦国炎舞KIZNAって、三国志バトルベースのリアルタイムバトルゲームだから、他のギルドは全て敵。そのゲームで最強であるために3億課金できて、それでいて全てのプレイヤーに優しく初心者の質問にも懇切丁寧にデッキアドバイスまでしてあげて鼻にかけない素晴らしい人?ハハッ
少なくとも俺が見てきた中にはそんなトッププレイヤーは居なかった。なぜなら、トッププレイヤーになるためには、相応のリソース(時間、労力)をゲームに投入する必要があるからだ。何千何万人のなかでトップクラスになるためには、相応のリソースが要るのは当たり前だ。その上で無償でリソースを初心者にまで振りまく?かの伝説のキリトさんだって自分に惚れた女か有用そうな奴くらいしか助けてなかったのに?
いよいよもって公式垢じゃないかと思うんだが。引退は引退する必要があったとか。監査とかさ。