空白雑記

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この先のディストピア予想

chikirin.hatenablog.com

 

上のちきりんさんの記事は要するに「より限られた能力者のみが働ける時代になっていく、そしてその次の時代が今まさに来ようとしている」という話だと俺は思う。

 

kuuhaku2.hatenablog.com

 

ソイレント・グリーンの時代が来る。「働ける者」は家具付きのマンションで優雅に暮らす時代が。

 

ソイレント・グリーンの作られた時代になかったものがあり、ソイレント・グリーンそのものにはならないと思う。

 

一つは人口の減少競争。家畜のように幸せに増えていた人類は、中途半端な知恵を得て、繁殖力を落とした。だからソイレント・グリーンのように、無限に人が増え続けていく未来は無くなった。道路で人が寝ることはなく、むしろ日本では、東京以外では家が余るという。

 

ソイレント・グリーンでは、強者はなんとなく強者で弱者はなんとなく腑抜けた弱者だったが、この先もし弱者が強者に対して革命を狙い、そしてそれが失敗した場合、強者の武装が始まるだろう。人間の傭兵は信頼しきれないので、ドローンやアンドロイドといったターミネーターめいた傭兵が強者を守護るようになるだろう。

 

高級住宅街は見た目はスマートで違和感のないドローンや警備ロボットがうろうろして、不審者が見つかるととりあえず「メカ職質」「メカ転び公妨」が始まるだろう。合法的に排除される。即座に撃たれるとかではなく。

 

大国間の戦争は出来ないので、いつかエグザクソンの重力制御技術のような、他の国全てをいきなり征服できる日を夢見て技術競争が続く。しかしあれほどの技術革命を他国に大幅に先んじて成し遂げるのはよほどの天才が生まれないと無理だろう。馬術や弩や正規兵制度、電撃作戦でブイブイ言わせられたのもインターネット以前の国家戦争をやってた時代の話だろう。

 

それらの技術は資本戦争のために、民間にも供出されて活用されていく。そのうち、設定されてるエリアに不法侵入した人物に、上空からアラートをならしテーザーガンを撃つドローンくらいは出来ると思う。

 

昔の小判を蔵に溜め込んでいた時代ならいざしらず、金持ちの家は泥棒に入ってもそう大したものがあると限らない。超ハイリスクだ。多分泥棒にとってみれば、同窓会で1億円を自慢したやつの頭をかち割るほうがローリスクハイリターンに見えるだろう。

 

ソイレント・グリーンは流石にリスクが高すぎるように思うので、ソイレント・グリーンが作られることはないだろう。仮にロボット化が完全に完了して労働者を皆殺しにしてよくなったとしても、倫理とかからいって。

 

ソイレント・グリーンの代わりはすでにみんな口にしてる。健康に悪く、安い、ストロングゼロとかそういったものだ。

 

ディストピアはわかりやすくは訪れない。高級住宅街の上には高価な警備ドローンがピュンピュン飛んで、今赤坂あたりをサミットとか即位パレードの度に尋常じゃない人数配備される警察官の代わりに警備ロボットが常備され、泥棒は危険で実入りの少なそうな金持ちの家ではなくて、警備ロボットや警備ドローンの居ない貧しい家に押し入る。家具付きのマンションは堂々とは販売されないが、高級マンションに住んでいると家具セール会場へのチケットは届く。スマホや情報技術はもっと革新され、選ばれし民はそれを活用して大いに栄えるが、使いこなせない底辺にとっては考える力を奪う毒にしかならない。

 

あれ?すでにもうディストピアのはじまりか?