空白雑記

暇つぶし

ブラックブレインとツイフェミとインターネット進化論

進化論って今、最新はどうなってるんだろう?

 

俺が昔習ったやつだと、「首の長いキリンのほうが優位に餌が食えたので、だんだん首が長くなっていき、最終的にキリンの首は長くなった」っていうのが進化論だったと思う。進化論は「適者生存」に言い換えることもできた。

 

ただ、最近インターネットのおかげで人類の全体が見渡せるようになって思うのは、進化とは「遺伝生殖という、バグが発生する不完全な量産システムで時々生まれる異常個体による、次の世代を賭けた生存闘争の結果」だなあとしみじみと思う。

 

キリンの例でいうなら、「突然遺伝バグで首がめちゃくちゃ長いキリンが生まれ、そいつがハーレムを築き、数を増やしていってキリンという種の次世代種になった」んじゃないかと思う。

BLACK BRAIN 1 (ウォー!コミックス)

BLACK BRAIN 1 (ウォー!コミックス)

  • 作者:サガノヘルマー
  • 出版社/メーカー: マガジン・マガジン
  • 発売日: 2014/05/07
  • メディア: Kindle版
 
BLACK BRAIN 5 (ウォー!コミックス)

BLACK BRAIN 5 (ウォー!コミックス)

  • 作者:サガノヘルマー
  • 出版社/メーカー: マガジン・マガジン
  • 発売日: 2014/05/26
  • メディア: Kindle版
 
BLACK BRAIN 2 (ウォー!コミックス)

BLACK BRAIN 2 (ウォー!コミックス)

  • 作者:サガノヘルマー
  • 出版社/メーカー: マガジン・マガジン
  • 発売日: 2014/05/07
  • メディア: Kindle版
 
BLACK BRAIN 3 (ウォー!コミックス)

BLACK BRAIN 3 (ウォー!コミックス)

  • 作者:サガノヘルマー
  • 出版社/メーカー: マガジン・マガジン
  • 発売日: 2014/05/12
  • メディア: Kindle版
 
BLACK BRAIN 4 (ウォー!コミックス)

BLACK BRAIN 4 (ウォー!コミックス)

  • 作者:サガノヘルマー
  • 出版社/メーカー: マガジン・マガジン
  • 発売日: 2014/05/19
  • メディア: Kindle版
 

 BLACK BRAINというエログロで変態なんだけど超面白い名作マンガ(読み直してないけど85点くらいかな)があって、どういう話かと言うと

 

人類がどういう新人類に進化するかの分岐点が1999年(そう明言されてたか忘れたけど、ノストラダムスと絡めたほうが面白いなと今オレは思った)にあって、たとえば虫と遺伝子配合して外骨格に進化した人類とか、植物の葉緑素を取り込んで光合成ができるようになった人類とか、色んな人類の可能性のなかで、「過去に介入できるほど進化した新人類の可能性」が「1999年の分岐点を確定させるために未来から介入してくる」という話。超面白い。読んでない漫画読みはモグリじゃないかな。

 

読み直してないからかなりうろ覚えで語るけども、たしか過去に介入してきた新人類は、「ヒテロ」「ホモデジタリアン」「ヒト」だけだったと思う。ちなみに最強は主人公についてるヒテロで、ホモデジタリアンが対抗馬、進化を選ばなかったヒトは精神論で一矢報いようとするだけの雑魚だった。

 

フェミニストもたしか出てきて、自然発生した介入無しの新種では最強だったように思う。男を超音波で生殖機能のないモルスァみたいなのに改造して、女だけが増えていくみたいな種だったな。最弱は植物、虫と魚も弱そうだった。ヒトが偶然生み出した恐竜はワンチャン勝てた。

 

このマンガは1994年頃~1997年頃連載されてたんだが、ヒテロは今でいう新自由主義の極北だ。進化したヒテロは「ヒト」を「バイオ技術の素材」として扱う。進化できなかったヒトは生体バイクや生体トイレに改造される。ヤプーも真っ青。

 

対するホモデジタリアンは、今思うと共産主義の極北だったと思う。給料があるわけでもないのに必死に戦い、全ての人類は個性を失くしてホモデジタリアンになり、失敗した個体は粛清される。同志閣下って感じだ。

 

そして、精鋭の戦闘員をかろうじて送って、奇跡にすがるヒトは、日本そのものだった。当然、そんな奇跡は起こらず滅ぶ。一応奇跡は起こりかけてたけど、「適当にやったら恐竜人とかいう最強の野生種が生まれてしまい、ヒテロもヒトもホモデジタリアンも滅ぼしかねない」という奇跡だった。

 

ブラックブレインは素晴らしいSFだったので、「ヒテロ」や「ホモデジタリアン」、フェミニストも「超音波使いの女軍団」として描かれていたが、俺は今のインターネットにおける闘争も、ブラックブレインで描かれたような「次世代を決める闘争」だと思う。

 

ブラックブレインの時代には「資本主義」(これの行き着くものがヒテロにまで行き着く新自由主義と1994年に予見したサガノヘルマーは天才である)と「共産主義」が二大勢力だったが、2020年には「新自由主義」と「その他」になってて、共産主義はわりと衰退した気がする。それでもやはり2番手は共産主義のような気もするが。

 

ツイッターで喚いてるフェミニストを放置したらどういう風になるか、それはブラックブレインを読め。そして「ツイッターフェミニストを論破して気持ちよくなる(論破したつもりになっても結局効いて無ければ無効なので何の意味もない)」に執着してないで、ツイッターフェミニストを害悪だと思うならば、どうすればその種を滅ぼせるか、ブラックブレインを読んだ上で考えろ。