アカデミーってことで急遽見てきました。いやー韓国って格差がこんなやばいの?でもリアルっぽいね。
人物から
金持ちパパ
有能そう。底辺の匂いに気付いても面と向かっては言わないわけだし。運転手を首にする流れとかはアホっぽいが…。いざという時子供が最優先なのは何もおかしくない(きっとてんかん?の症状が出たら15分以内に処置しないとヤバイって散々嫁から聞かされただろうし)し、この映画最大の被害者。可愛そう。
金持ちママ
どうみてもセックスのテクだけが取り柄。子供もろくにしつけられてない駄目母。というかセックス用。絶対に夫には逆らわないし、夫に自分の落ち度がバレたら八つ裂きにされると言ってるから、力関係は完璧。
金持ち娘
放置されて育ったため、底辺息子にガツンと言われただけで股を開いたアホ。
金持ち息子
てんかん?火病?超わがままボーイに育ってるのは母親がダメダメなのと甘やかされたからやろな。
底辺パパ
運転がうまいのがよくわからない。運転手の経歴も短いみたいなこといってたし。底辺は全員すぐ調子こく。彼だけは底辺でも最後のプライドがあるらしく、キレたら後先考えずに包丁で刺す。
底辺ママ
パパのプライドの最後の砦を理解してないし、砲丸投げの選手だった?せいか自尊心が強く、多分パパと私は対等だよっていう姿勢だったんだろうな。
底辺息子
結局父親に頼る(計画ってなんなの)あたりとか、作中では自立してなかった。台本を書いてはいたけど、立案はパパだったのかな。ただ彼も、雨の中帰るときに自分が底辺だと思い知ったようだ。そして自分がやらなきゃと石を装備する。返り討ちにあったけど彼も男だね。最後もそうだけど。
底辺娘
なんで底辺ってタバコ吸うんだろうね。タバコをあんなところに隠してたのは、見えるところにおいてたら家族に盗まれるからだろう。超底辺だなあ。
主人公一家は本当に底辺だけど、どうも作中の描写だと韓国では珍しくない話らしく、一家全員がフリーターのその日暮らしというのも普通のことらしい。底辺のやつらはどうして自分たちが底辺であることを理由に自分らの悪行を正当化するんだろうなと思うけど、むかつくくらい調子に乗るし身の程をわきまえない。見ていてあんまりにも気分が悪く、底辺の臭い(糞尿の匂いだと思う)が臭ってきそうだった。
家の前に小便をするのを止めてくれたら喝采するし、小便をされるとキレ散らかして、警備員の募集枠1人に対し500人の応募が、なんて話をするのに他人の人生を踏みにじる。そして自己正当化する「あんなに若くて体格がいいならもっといいところに就職できてるよ」。
金持ち一家は金持ち一家で、セックスだけで嫁を選んだ結果、娘は底辺にすぐ股を開くし、息子はのびのびと最悪のわがままボーイと最悪だし、この底辺一家につけこまれるほど脇が甘い。
金持ち一家の生活もリアルだった。インスタントのジャージャーメンに高級牛肉を入れて美味しいと思ってる馬鹿舌。そのくせ高級スーパーでの買い物の仕方は超適当に目についた高級品をカゴに満載、家政婦に命令をするのはなかなか堂に入った感じ。
この超格差社会と、特に底辺一家のほうの生活がリアルだとするなら、韓国ってメチャクチャやべえじゃんって思うんだが、この本を読んでる感じだとリアルっぽい…
男尊女卑は超金持ち社会ではメチャクチャ厳しく守られており、嫁は一切夫に逆らわないセックス専門、娘はわりと放任で息子は溺愛。
一方底辺一家では男女平等と言わんばかりに妻が自分の夫をゴキブリ呼ばわり。美しい。これがシュナムルさんが望んだ世界かな?
たぶんね、この映画みてると「俺らの国はまだ大丈夫だな」「韓国ってマジでヤベー国じゃん」「この映画超リアルじゃん」ってなると思うんだよ。それが面白いんじゃない?最後も完全に「絶対に数日以内にパパは捕まるし、息子は一生底辺じゃん」って皮肉だしな。
俺は見ててメチャクチャ気分が悪かったので、リアルだと思うし面白かったけど85点。