空白雑記

暇つぶし

幸福度とペーパーテスト

幸福度はペーパーテストの点数である。

 

難易度小学1年生のペーパーテストから、ミレニアム問題まで難易度は幅広いが、あくまで幸福度は点数なので、小学1年生のテストで80点を取る幸福と、高校1年生のテストで80点を取る幸福とは等しい。

 

学年は、自身の成長によって上がる。娯楽を例にすると、パチンコをやるしか娯楽を一切知らない人は、毎週パチンコをやって勝ったり負けたりしていれば80点の幸福をもち、人生は幸福であるといえる。

 

いろんな娯楽があると知って成長し、自分の嗜好を知り、なにかに打ち込み、そこで満足を得る。そうやって、やっと高校1年生の80点が取れる。

 

小学生のとき、80点が取れて褒められて嬉しかったことと、高校生のとき、期末考査で80点が取れて嬉しかったこと、嬉しさはきっと同じくらいのはずだ。しかし、80点しかとれない高校生に、小学生が小学校のテストで90点がとれたぜと自慢してきても、そうかすごいなー、お兄さんより上じゃないか、お兄さんの負けだねと流せるはずだ。これは、高校生にも小学生の頃があったからだ。

 

辛いのは、低い点数しか取れなくなったときだ。高級寿司を食い歩く日々を過ごしたあと、回転寿司しか食えないようになってしまったら、寿司におけるペーパーテストの点数は毎回赤点ということになる。

 

人はどういうときに勉強するだろうか?100点を取りたい、点数を上げたいというときだろう。もし、100点がらくらく取れるペーパーテストしかないなら、勉強にやる気はでない。この30点になってしまった、高級寿司が食えなくなった人は、だからこそ死にものぐるいで頑張れるか、ドロップアウトして引きこもりになる。

 

このペーパーテストの難易度は、自分の意思では選べない。世界の広さを知ってしまい、成長してしまうと、点数が低くなってしまっても次からもそのテストを受けないといけない。

 

ならばどこかで、俺はこれが最大値だと決められれば、100点が維持できるのだが、そうすると点数を上げるために頑張る心が死んでしまう。それはそれで怖いから、みんな目標を高くもって、上へ上へとあがっていくのだ。

 

ブッダの悟りは、ペーパーテストを受けるのをやめるということで、高級寿司なんて食わず、毎日同じミルク粥を食って昼寝をして生きていくということだ。