正月暇だと言ったら九州に拉致された話
まぁ拉致といっても同意だから軟拉致みたいなもんだし、
楽しかったからいいけど、
(1/1の夜22時頃)
「明日からの予定は?」
「まあ暇だよ、家で寝てる」
「じゃあイカ食いに行かね?」
「いいよ、どこ?」
「イカといったら九州の呼子だろ」
「え?」
「いいよって言ったよな」
「え?」
(1/2 九州着)
という
・その場のノリでイカを食うため九州へ(バブルかな?)
・日本一と呼ばれる地産のものを食べる(一度何かでやりたかった)
の2つの実績を解除してきた。
で、たしかに俺の人生で食った中で「最高の鮮度」のアオリイカだった。
東京でもイカの活造りが食える店はそりゃあるけど、産地でその日に取れたイカを昼に食うというのは東京ではできない。これだけは現地にイカないと。「ここでしか食えない」という味を味わった。
東京の寿司は、イカなんかは寝かせたり”仕事”をしたものが出てくる。それは、鮮度では、決してこの味には勝てないから、下手に活造りもどき(美味しんぼ風に言うならば、瀕死の状態でただ生きているだけの弱りきった活造り)をやるよりも、熟成させて包丁仕事をしたほうの旨さに行くのも理解した。
もし俺にとってイカこそが、このイカこそがソウルフードなら、俺は呼子に引っ越したのかもしれない。この再現できない究極の鮮度を食って尚、俺は東京の寿司が好きだ。呼子のイカを食わずに東京が最高だというのではなく、俺は呼子のイカを食って尚東京の寿司が好きだという。
それを見つめ直すためには、呼子にいって最強のイカを食わないといけなかったと思うので、行ってよかったと思う。