空白雑記

暇つぶし

「読書感想文」はなくすべきなのか?

本来、読書は強制されるものではないとし、書かされることで「読書嫌いと作文嫌いを助長している」と語っている。

 元ツイートをしたアカウントは削除されていたが、こういう問題提起がされたらしい。

 

結論から言うと、読書感想文はなくすべきではない。これは戯言と切って捨てるべきである。ここでいう「読書感想文を強制されることでトラウマになった人達」は、読書感想文をなくす事で救うべきではない。

 

そもそも教育というのは、サルに知恵を叩き込むものだ。1+1=2を教えるのも、いろはにほへとを教えるのも。ではなぜ読書感想文については出来ないでトラウマになるサルがいるのか?それは、読書感想文が複数の能力を要求する高等教育だからだ。

 

読書感想文は、他の教育よりもハードルが高いんだと思う。まず本を読むという読解能力、本一冊の全体を把握する思考力、自分の考えという自我、それを感想にする表現力が求められる。1+1=2をサルに仕込めても、読書感想文をサルに仕込むのは難しい。

 

他に高等教育としては、たとえば自由研究発表などがある。自由研究は皆の前で発表するという"教育"だから研究のていをなしてないクソでもスルーされるが、その点読書感想文はみんなの前で発表しないから、"教育"に使われる。先生がタイマンで指導できる"教育"だから、できるまで詰められる。

 

読書感想文が書けなかった、つまらなかったというのは、論理的思考ができないとか、様々な理由で読書感想文かけなかった奴のトラウマあるあるなんだろう。

 

つまり読書感想文の是非とは、「読書感想文が書けるくらい高等な知能を持つサル」がもっと伸びるための教育である高等教育を全体に課して、「読書感想文が書けないくらい知能の低いサル」にトラウマを背負わせることを是とするかどうかという話でしかない。

 

とすると、読書感想文は残すべきだと俺は思う。教育というのは、一握りの優秀な層を生み出すためのものであって、全体がついてこれるところまでレベルを下げるものではないからだ。