空白雑記

暇つぶし

パチンコは趣味なのか?

俺は、パチンコは趣味ではあるが、「他に何も趣味を持つことができなかった人だけがやる趣味」だと思う。

 

logmi.jp

 

ひろゆきは「パチンコやってるやつは99%バカ」と公言してるらしいので、ざっと動画とかを流し見てみたが、パチンコを趣味かどうかではなく、金稼ぎ(ギャンブル)とみなして、「パチンコ店は儲かっている、つまり胴元が稼いでいるからプレイヤー側は統計的には必ず負ける。だから金稼ぎのためにやるのは間違っている。間違っていることをやるんだからバカ」という論旨だった。

 

もし彼らにとって本当にパチンコが「金稼ぎ」であるならばこれで良いと思うのだが、俺はそうではないと思う。パチンコは彼らにとって、唯一味わえる趣味なのだ。

 

趣味であるならば、勝てないことは問題ではない。パチンコは時間つぶしとしては、安いパチンコを選んだりすればむしろコスパが良いとさえなるだろう。暇を持て余した老人がレートの安いパチンコに通ってる、なんて記事を読んだことがある。これも、趣味を持たなくても生きてこられた人間が暇を持て余して趣味を持つことを迫られ、しかし新しく趣味を見つけられなかったのではないかと思う。

 

多分、趣味を持っている人間には、趣味を持たない人間のことがなかなか理解できないと思うが、趣味を持たないというのは、なにか理由があって持たないのではなく、趣味を「持てない」のである。

 

何故か。素養がないのだ。下地がないのだ。そのための知識、知能、経験が足りないのだ。

 

趣味というのは、きちんと楽しいと思えるまでにハードルがある。たとえば、スーパーマリオで1-1がクリア出来ない人間というのは、実は結構いる。この人達はゲームを趣味とすることができない。もちろん強制して特訓すれば、さすがに出来るようになるとは思う(思いたい)が、趣味として自ら選ぶことはありえないだろう。

 

将棋はもちろん、映画だって読書だって音楽だってハードルがある。そして、これらのハードルをすべて超えられない人間というのが、実は結構な数存在する。

 

そんな人達でも味わえる、究極的に短絡的な趣味、それがパチンコだ。食べ物にたとえるなら、重湯のようなものだ。どんなに胃がヘタってるときでも口にできる、誰にでも消化出来る趣味。それがパチンコだ。

 

パチンコは、ユーザを楽しませる部分は射幸心に頼ればよいので(それも規制との戦いはあるが)、「より大勢の人間が楽しめる」ことに特化した。何の勉強もいらずにハンドルを握るだけだし、玉を真ん中の穴に入れれば「うまくいっている」。リーチがかかれば演出でドキドキさせてくれ、大音量が鳴り響き画面がピカピカ光り、そして「勝てる」。

 

「勝った」ということがお金が儲かったことより大事なんじゃないかと思う。実は何かを成したという承認欲求も満たされているのかもしれない。一応一度パチンコをやってみたが、俺は何も面白く感じられなかったので、推測なのだが。

 

パチンコは、最近衰えてるとはいえ、最も勢力を拡大した趣味だと思う。それは賭博だから、だけではない。賭博(射幸心)に、誰にでも楽しめる短絡的な遊び、喜び、達成感をつけたから、ずっと最強だったのだ。仮にチンチロリンが三店方式で黙認されたとしても、パチンコほどは広まらない。パチンコはただの賭博ではなく、「誰にでも楽しめる」賭博なのだ。

 

 

転生したらスライムとか、ラノベとか、ケータイ小説とか、ソシャゲとか、「パチンコのベクトル」を見習って成功したコンテンツはある。というか、それらがパチンコのパイを食ったのだと思う。

 

 

俺はパチンコを趣味にしている人とは一生仲良くしたくないと思う。だから、こういう、そういう人にとって嫌なことを書けば、そういう人が向こうから離れていくといいなと思う。