空白雑記

暇つぶし

現場労働者が消費するのはHPで経営者が消費するのはMPだという話

いきなり表題を否定するけど、現場労働者もMPを消費したほうがいい仕事ができるし、生きている限りは経営者でもHPも消費する。

 

まずHPとMPを定義すると、HPというのは体力だ。そしてMPは精神力だ。HPは肉体労働などを行うと消耗し、MPは精神労働を行うと消耗する。

 

肉体労働とはなにか。その場での新たな発想や決断を伴わない、流れ作業や指示されたとおりに手を動かせばいい仕事のことだ。

 

精神労働とはなにか。その場で行う新たな発想や決断のことだ。

 

HPは、栄養が十分に足りていて、病気がなく、十分な休息を取ると回復する。このとき助けになるのは、良い椅子や良いベッドで、これらに金を惜しんではならない。

 

MPの回復にはコツがいる。俺の結論としては、自分のしたいことをしていれば回復する。自分のしたくないことをしていると消耗する。これにも金を惜しんではならない。高級寿司を食うもいい。自分で選んでやるならなんだっていい。食が好きなのに、安い食べ物で妥協すると、HPは回復してもMPは回復しない。

 

MPは体力に比べ、大いに個人差のあるものだ。なぜかというと、必要に迫られなければMPは必要ないからだ。HPは生きているだけである程度は皆備えるものだが、MPは必要ない人は本当に必要なさそうに見える。

 

経営者の行っている、何百何千人という人間の結果も背負うような自分の人生の決断(けして何千人の人生をそのまま背負ってるわけではなく、それらに影響を与えてしまう”自分の人生”であるはずだ)というのは、大変なMPを消費する。

 

別に経営者にならなくても、自分の人生を、自分で考え、工夫するというのは、MPをいかに鍛えるかだと言ってもいい。現場の仕事もMPを消費したほうがきっとうまくいく。

 

HPだけを鍛えるのは、ドラクエでいうと、最初の町でスライムを倒し続けて人生を終えるようなものだ。

 

人生は、最大HPは100で固定されて、レベルを上げてもMPしか増えない、序盤はイージーで攻略を狙うとハードモードのドラクエだ。LV80の人は、いつ一撃で殺されるかわからない状況で、カイザーフェニックスをぶっぱなして、敵の致命攻撃はバイバーハで防ぎ、なんとか日々戦っているんだ。

 

スライムとだけ戦っていれば、まあHPは最初から100あるのであまり死ぬことはなく、死ぬまで平凡には生きられるだろう。この国が貧しくなるというなら、平凡は貧しいものとなるだろうが、周りを見ればきっと安心できるはずだ。

 

「人生を生きる」というのは、最大HP100の縛りでドラクエを遊んで、出来るなら大魔王を倒してやりたい。そんな勇者を夢見た少年の冒険なんだ。